息切れにご注意を!COPDという病気をご存じですか? 暖流2025秋号掲載
最近、階段を上ると息が切れる、咳や痰が続いている—そんな症状に心当たりはありませんか? 年齢のせいだからと諦めているその症状。実はそれ、「COPD: Chronic Obstructive Pulmonary Disease(慢性閉塞性肺疾患)」という病気かもしれません。 今回は、内科で診ることの多いこの疾患についてお話しします。
COPDとは?
COPDとは、長年の喫煙などにより空気の通り道(気道)や肺が傷み、呼吸機能が低下してしまう病気です。以前は「肺気腫」や「慢性気管支炎」と呼ばれていましたが、これらを総称して現在はCOPDと呼びます。 最大の原因は喫煙で、国内の患者さんの約9 割が喫煙歴を持っています。
また、日本では COPD の患者数が約530万人に上ると推定されており、高齢化とともに年々増加しています。 しかし、実際に診断・治療を受けているのは そのうちの数十万人といわれ、多くの患者さんが気づかないまま生活しているのが現状です。
症状は息切れと「咳・痰」です
COPDの主な症状は、 少し動くと息が切れる(特に階段や坂道) 、長く続く咳や痰 です。
症状はゆっくりと進むためはじめは「ちょっ と運動不足かな」と感じる程度ですが、徐々に 日常生活の中でも息苦しさを感じるようにな ります。また、風邪をきっかけに症状が急に悪 化することもあり、そのたびに肺機能がさらに 低下します。 一度壊れた肺は元には戻らないため「おかし いな」と感じた時に、すぐに受診することが大切です。
診断は簡単な呼吸の検査
COPD の診断には、「スパイロメトリー(呼 吸機能検査)」という検査が必要です。大きく 息を吸い込み、勢いよく吐き出すことで、肺活 量や呼吸の勢いを調べるものです。検査は数分程度で終わり、痛みもありません 。
「最近、疲れやすくなったな」「若いころから 煙草を吸ってるから心配」という方は、一度この検査を受けていただくことをおすすめします。
予防も大切!風邪や肺炎に気を付けて
COPD の患者さんは、肺炎やインフルエンザにかかると重症化しやすい傾向があります。そのため、肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンの接種もおすすめしています。また、日々の体調変化にも注意し、「急に咳が増えた」「息苦しさが強くなった」などの変化があれば、早めにご相談ください。
「年のせいだから仕方ない」「昔から吸っていたから…」とあきらめる必要はありません。COPD は適切な治療とケアにより、息切れを和らげ、元気に日常生活を送ることが可能です。少しでも気になる症状があれば、当院呼吸器内科へどうぞお気軽にご相談ください。








