摂食嚥下障害とは
皆様は、食べ物や飲み物がむせる・喉につかえる・飲み込みにくいなどの経験をしたことはありませんか? このような症状が頻回にわたって起こる場合、「摂食嚥下障害」の可能性があります。当院では外来にて摂食嚥下検査を受けていただき、安全に食べるための摂食嚥下リハビリテーションを受けていただくことができます。
摂食嚥下障害とは
食べ物を認識して口に入れる・噛む・ 飲み込んで胃に送る、という一連の動作 のどれかに問題がある場合を指します。これらは加齢によって起こる場合が多く食べ物が器官に入って発症する「誤嚥性肺炎」や、食べ物が飲み込めずに気管をふさいでしまい窒息する、といった命の危険性がある症状を引き起こす可能性があります。
外来嚥下検査をご利用ください!
平病院では外来で嚥下検査をしています。
下記のような症状がある方はお気軽にご相談ください。
□ 食事に時間がかかる
□ うまく噛めなくなった
□ 食べたものが喉に引っかかる
□ 食事中にむせる
□ 現在口から食べていないが、今後食べられるか知りたい
外来嚥下検査
・むせたり、食べられない原因を解明したり、食べやすい食形態や姿勢の提案など飲み込みのお悩みを解決します。
・ごはんや飲み物を食べながらレントゲンや内視鏡の検査を行います。 検査時間と結果説明は、30~60分程度と、日帰りで受けていただけます。
・嚥下機能が低下していると診断された方には、 安全に食べるための摂食嚥下リハビリテーションを行っています。また、ご家族や介助者の方への情報提供や相談にも対応しています。
・医師、看護師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、管理栄養士、薬剤師など専門の知識を持つ職員がサポートします
外来嚥下チーム
嚥下造影検査
当院では、摂食嚥下障害の可能性がある患者様に対し、嚥下造影検査(VF)を実施しております。 嚥下造影検査(VF)とは、バリウムを混ぜた水分や食べ物を患者様に実際に食べていただき、その様子をX線で透過して評価を行う検査です。飲み込む際、口から喉にかけてどの部分に問題があるか、また、患者様にとって一番食べやすい形 態や姿勢を評価し、有効な訓練方法や日 常生活で気を付けることを明らかにするのが目的となります。当院では、医師・看護師・歯科医師・ 言語聴覚士・歯科衛生士・薬剤師・栄養 士等が所属する「摂食・嚥下チーム」による専門性の高い評価を実施しています。また、岡山大学病院スペシャルニーズ歯科センターによる評価結果のダブルチェックを行っています。