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食事をムセずに楽しむ方法

ムセの原因と家庭でできるムセ予防 2022.11

 皆様は「最近、食事の際にムセるようになった」「唾液を飲み込むときにも咳が出る」 というような経験はありませんか? 
 当院では、食事や口腔衛生に関する 相談をいつでも受け付けています。 少しでも気になる方は、お気軽に言語 聴覚士・歯科衛生士にご相談ください。 

なぜムセるのか?

 私たちの喉は、食べ物や飲み物が通る食道と、空気が通る気管が2つ並んだ状 態になっています。食べ物などを飲み込む際は、ものが気管に入らないように入口を喉頭蓋(こうとうがい)という蓋 で塞ぐようになっ ています。 
 しかし、塞ぐタイ ミングがずれると、 その伱間からものが流れ込んでしまいます。 また、喉の周囲の筋肉が加齢などで 衰えると、飲み込むタイミングで食道の 入り口が開ききらず、食道に流れずに残っ たものが後で気管に入ってしまうこと(い わゆる誤嚥)があります。この誤嚥物を 外に押し出そうと咳をする防御反応が「ムセ」です。  ただし、高齢者などで喉の感覚が衰え ている方などは誤嚥して気管にものが入ってもムセが出ないことがあります。 その場合、本人や周りが気づかないうちに誤嚥物による肺炎(誤嚥性肺炎)を引き起こすことがあるため、注意が必要です。

お家で気を付けていただきたいこと

 ムセる原因として多いのは、喉や舌など食事に関する筋肉が衰えることです。 食事の前に「パ、タ、カ、ラ」と大きな声で5回ずつ言う、舌を前後や左右に出し入れするなどの運動を行うと、食事 の際に舌が動きやすくなります。

 また、 筋トレとして、スプーンで舌を上から軽 く抑える→それに負けないように舌を口の天井に向かって持ち上げる、という運 動もおススメです。 喉に関しては、おでこ体操(イラストのようにおでこを手で軽く押さえながらうつむく)を食前に5秒×5~10回ほど行 うと、筋肉が鍛えられます。ただし、心疾患や首の疾患の既往がある方は、医師に確認してから行ってください。 

 飲み込みの際は、少し頭をうつむき加減にすると、喉に残りにくくなります。 寝るときに唾液でムセる方は、枕の下に2つ折りにしたバスタオル等を入れて少し高くしてみてください。 食事の際は、あまり急いで食べないように注意! また、ひとくちの量は少なめに。 大きなものや固い食材は、ひとくち大な どの大きさに切ると食べやすくなります。 水分でムセる方は、ストローや吸い飲み、 とろみ剤等の補助用品を試してみましょ う。食事の前に、口の中の状態もチェック してみてください。食べかすや汚れがついたまま食事をすると、誤嚥した際に多量の細菌がついたものが気管に入ってしまい、肺炎のリスクが高まります。
 虫歯や歯槽膿漏も高リスクです。早めの歯科治療を行いましょう。 
交通アクセス
医療法人 平病院
〒709-0498
岡山県和気郡和気町尺所438
TEL.0869-93-1155
FAX.0869-93-0330
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