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骨粗しょう症とは

骨粗しょう症について 2022.7

 高齢社会化に伴って増加している骨粗しょう症についてご説明いたします。近年は骨折自体の治療のみならず、骨折予防が重要との声が高まっています。  
 健康寿命のために必要な足腰ですので、 気になる方は整形外科でご相談いただければと思います。 骨塩定量検査は、健診オプションでも受けることができます。 ご自身の骨密度を定期的に確認して将来骨折で寝たきりにならないようにしましょう。

骨粗しょう症とは

 骨は代謝しており、古い骨は破骨細胞 により壊され(骨吸収)、骨芽細胞が新しい骨を作る(骨形成)ことで骨の強度を維 持しています。このバランスが崩れるこ とで骨粗鬆症に至るわけですが、いわゆ る加齢などに伴うものを原発性骨粗鬆症 といいます。原発性骨粗鬆症は圧倒的に女性、特に閉経後の女性に多くみられ、女性ホルモ ンの減少や老化と関わりが深いと考えられています。 

骨粗しょう症の診断

 診断にはレントゲンでの骨密度検査が 有用です。YAM値(正常若年者の平均を100%としたときの骨密度)が70%以下で骨粗鬆症と診断されます。 骨折が生じやすい部位は、胸腰椎圧迫骨折(背骨)、橈骨遠位端骨折(手首)、大腿骨近位部骨折(股関節)です。

 低エネルギー 外傷で生じる上記のような骨折を脆弱性骨折と呼びます。脆弱性骨折の既往がある方は YAM 値80%以下で骨粗鬆症と診 断されます。このような方々には今後の骨折予防のため、骨粗鬆症治療が勧められます。 

骨粗しょう症の治療

 日常生活においては、バランスの良い食事(適量のタンパク質、カルシウム、 ビタミン D、ビタミン K、リンなど)、運動、 日光浴が有効です。骨粗しょう症治療薬にお いては、作用機序の違いのほか、投与方法(内服、注射)、投与間隔(毎日~半年毎)、 投与期間、薬価の違いなどがあります。 効果はもちろんですが、患者さん個々の状況に合わせて薬剤を選択していくことも大事と考えます。 

交通アクセス
医療法人 平病院
〒709-0498
岡山県和気郡和気町尺所438
TEL.0869-93-1155
FAX.0869-93-0330
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