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骨粗しょう症のくすり

骨粗しょう症のくすり 2018.10

薬による治療が必要な方

 骨粗しょう症の薬を飲む必要があると判断されるのは、

・ほんの少しの衝撃で、骨折をしたことがある方 

・骨密度が若年成人の平均骨密度の70%以下の方

・骨密度が若年成人の平均骨密度の 70 ~ 80% 未満で、骨粗しょう症になった家族がいらっしゃる方などです。

 上記のいずれかに当てはまる場合は、薬による治療を行うことが勧められています。

骨粗しょう症のくすり

 私達の骨は、通常、古くなっ た骨を壊し、代わりに新しい骨を作ることによって、強く て丈夫な骨の状態を保ってい ます。骨を壊す働きと、新しく作り変える働き、この2つの働きのバランスを整え、骨量・骨密度を改善させるのが骨粗しょう症の薬です。また、骨粗しょう症の薬には、種類も数多くあります。 内服の場合は、食後に飲むものや空腹時に飲むものがあり、また、その頻度も、1日1回、週に1回、 月に1回と、種類によってさまざまです。 内服以外には注射もあり、1日1回自分で注 射するタイプのものと、週に1回、または月に 1回(長いものでは半年に1回)医療機関で注 射するタイプのものがあります。

 これらの薬の中から患者様の年齢やライフスタイル、骨折を予防したい部位(薬によって“背 骨の骨折予防に効果の高い薬”“太ももの付け根 の骨の骨折予防に効果の高い薬” などの特徴があります)、骨折の危険性(骨粗しょう症がどの段階まで進行しているか)などに合わせて、主治医が患者様一人一人に最も適切であると思 われる薬を選び処方しています。

 骨粗しょう症の薬は、骨折を防ぐための大切なお薬です。特に、高齢の方が背骨などを骨折 してしまった場合、動けない状態が数か月続くことで、認知症が進行し、そのまま寝たきりの 状態になってしまうことも少なくありません。 現在、痛みなどの症状が特に無い方でも、今後 の生活の質を守るため、しっかり服用を続けていくことが重要となります。 またその一方で、治療を続けていると、その方の体質・体調などにより、思わぬ副作用が現れることがあるかもしれません。

 体調がいつもと違う、何かおかしいなと感じることがありましたら、迷わず主治医に連絡してください。 同じ薬であっても、効果や副作用の現れ方は、人によって異なります。 現在のご自分の体に一 番合うと思われる薬を、主治医と相談しながら、見つけていっていただければと思います。

交通アクセス
医療法人 平病院
〒709-0498
岡山県和気郡和気町尺所438
TEL.0869-93-1155
FAX.0869-93-0330
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