新型コロナウイルス5類引き下げ後の対応
知っておくべき血圧の話
新年最初は通院していれば一度は耳にしたことがある「血圧」についてです!
「正直よくわからない。」「高いのが良くないのはわかるけどどう悪いの?」
「どう対処したらいいの?予防はできるの?」と臨床中も聞くことがあります。
今回の更新では血圧について説明していければと思います。
・そもそも血圧って?
血圧は心臓から流れる血液が血管を押す圧力のことです。
血圧は心臓が血液を押し出す力と血液の流れにくさで決まるとされています。
血圧は人種、性別、環境、生活様式、年齢など様々な要因で異なり、日本人では高血圧者が多く、
脳卒中や心臓病、腎障害、動脈瘤や動脈閉塞などと関係があります。
・血圧の正常値は?
健常人でも血圧は一定でなく様々な条件で変動し、加齢とともに上昇します。
WHOの基準では成人では140/90㎜Hg以上を高血圧とされています。
・血圧を決める要因
血圧を決める主な要因は大きく5つに分けられます!
1.心拍出量
1分間に血液を送り出す量のこと。1回の拍動(心臓が1回ドクン!とする動き)が強いほど
心拍出量が増え、血圧が上がります。
身体の細かい血管に血液が流れ込む際に動脈硬化や塩分の取りすぎなどにより血管がむくんでしまうことで血液が流れにくくなり、血圧が上がります。
身体の中を循環している血液の量が減ると血圧が下がります。逆に量が多いほど血圧は上がります。
つまりは血液のどろどろ度が血圧にも関係しています。血液をどろどろさせることとしてはコレステロールの多い食事や塩分・糖分の過剰摂取が原因とされています。
血液に粘り気がでてしまうことで血液の流れが悪くなってしまいます。
4で血液の粘着度についてもお伝えしましたが血管自体の固さも血液の通り道を狭くしてしまい、血液が流れにくくなり血液が上がります。
・高血圧・低血圧について
高血圧の場合
図2参照
低血圧の場合
図3参照
低血圧は主に3種類に分類されます。
1.本態性低血圧
原因が特に無く血圧が常に低い状態で、めまい、頭痛、耳鳴り、肩こり、倦怠感、不眠等、
様々な症状を起こします。
2.起立性低血圧
横になった状態から急に立ち上がったり、長時間立ち続けたりすることで血圧が下がり、
立ちくらみやめまい等の症状を起こします。
3.症候性低血圧(二次性低血圧)
何らかの病気が原因で血圧が下がっています。
次回高血圧と低血圧になるとその後どうなるのか、どんな予防をしたらよいのかを掲載予定です!!
1月の通所リハビリブログ
ヒートショックにご注意を!!
- 脱衣所や浴室をあらかじめ暖かくしておく。
- 浴槽の湯温を低め(40℃以下)にする
- ザブンと一気に入らず、手足にお湯をかけてからゆっくり浴槽に入る
- 長湯をしない(10分までを目安に)
- 浴槽から急に立ち上がらない
- 入浴前と入浴後に水を1杯飲む(脱水による血栓予防)
- 食後1時間以上あけてから入浴する
- お酒を飲むなら入浴後にする
- 入浴する前に同居者に一声掛けて、見回ってもらう